イラストタイトル/空を飛びたいから、描いた。
喉から手が出るほどの願望なんてものは100あれば1つ叶うくらいのが現実だ。
地を進むにつれて両足の裏が痛みをともなってくる。
渇望からくる疲労感にさいなまれながら、地面を反射する日の光の照り返しに目をつむる。
手には筆ひとつ。
やれること、ただひとつ思いついた妙案に思わず心は躍った。
このどこまでも続く地平線の彼方まで、
果てまで飛ぶことができたなら。
喉から手が出るほどの願望が色を創り、
空の青と溶け込んだ。
空を飛んで地平線の彼方まで。
羽を描いた少女の足は、地面から離れた。